産業廃棄物処理における過去の罰則事例


2013/10/03 投棄禁止違反
  廃プラスチックや木くずなどを茨城県内の山中に違法に捨てたなどとして、警視庁は産業廃棄物処理会社役員の男ら3人を逮捕した。
  廃棄物処理法違反の疑いで逮捕されたのは、産廃処理会社の役員(44)や産廃運搬会社の社長(42)ら3人。警視庁によると、容疑者らは先月、廃プラスチックや木くずなどの廃棄物約26トンを、茨城・下妻市にある会社の敷地内で違法に処理したり、県内の山中に捨てたりした疑いが持たれている。警視庁の調べに対し、容疑者の役員は容疑を認めているが、容疑者の社長は否認しているという。
2013/08/29 無許可営業  投棄禁止違反
  産業廃棄物を無許可で運搬して処分したとして、千葉県警環境犯罪課と茂原署は29日、廃棄物処理法違反(投棄禁止)の疑いで、市原市能満の建築解体会社役員と、千葉市緑区の土砂販売会社元従業員の両容疑者ら4人を逮捕した。全員容疑を認めているという。
  逮捕容疑は6月、建築解体会社役員の容疑者が実質的に経営する会社が長柄町に所有する焼却場で出た産廃約22立方メートルを、土砂販売会社元従業員の容疑者が働いていた会社が運営する山砂採取場(市原市武士)に不法投棄したとしている。
  同課によると、不法投棄は一昨年から続いており、昨年だけで少なくとも約4300万円の処理費用をうかせていたとみられている。
2013/02/26 委託基準違反
  有害物質のPCB=ポリ塩化ビフェニルを含有する廃棄物の処分を許可を受けていない業者に委託したなどとして、東京地検は、会社役員の男ら8人を起訴しました。
  被告らは一昨年8月、ビル解体の際に出た有害物質のPCBを含有する変圧器など6台の産業廃棄物を、許可を受けていない業者に廃棄するよう譲り渡した罪などに問われています。被告は、これまでの警視庁の取り調べに対して容疑を認めているということです。一方、東京地検は、8人と一緒に逮捕された男性2人について証拠が不十分として処分保留で釈放しました。
2013/02/08 無許可営業  委託基準違反
  千葉県警環境犯罪課と柏署は7日までに、廃棄物処理法違反(無許可収集運搬など)の疑いで柏市箕輪、解体業の女(43)や埼玉県吉川市関新田1、収集運搬会社社長の男(46)ら3人を逮捕し、同日、地検松戸支部に送検した。
  女の逮捕容疑は昨年8〜11月、木くずやコンクリート片などの産業廃棄物を東京都内や埼玉県内の解体現場計3カ所から千葉県内などの中間処分場計4カ所まで無許可で収集運搬した疑い。男は同廃棄物の収集運搬を許可のない女らに計約580万円で再委託した疑いが持たれている。
2012/11/22 委託基準違反
  産業廃棄物の運搬・処分を無許可業者に委託したなどとして、警視庁生活環境課は廃棄物処理法違反容疑で、家屋解体会社(東京都練馬区)役員ら8人を逮捕し書類送検した。
2012/05/25 排出者管理票 記載義務違反か
  利根川水系の浄水場で基準を上回る化学物質・ホルムアルデヒドが検出され、千葉県内の広い範囲で断水した問題で、埼玉県内の化学メーカーから委託を受けた群馬県内の産業廃棄物処理業者が、原因の物質を十分に処理しない状態で川に流出させたとみられることがわかった。
  この問題で、ホルムアルデヒドの原因となったのは化学物質・ヘキサメチレンテトラミンと判明している。埼玉県が調べたところ、ヘキサメチレンテトラミンは、埼玉・本庄市の化学メーカーが群馬県内の産廃業者に処理を委託した廃液の中に含まれていながら、産廃業者が十分に処理していない状態で川に流したとみられることがわかった。ただ、産廃業者は埼玉県に対して「ヘキサメチレンテトラミンが含まれていることは知らされていなかった」と話している。